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ハイキングと歴史、恐竜ハンティング

執筆者: Travel Alberta

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Mike Morrison @mikesbloggity

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鉛色の曇り空、寒々とした気候、そぼ降る小雨。18人の勇敢な探検家の面々は、悪条件にもくじけることなく、ドライ・アイランド・バッファロー・ジャンプ州立公園を巡る冒険へ出かけました。運よく、現地に着く頃には雨も上がり、この調子ならなんとか先へ進めそうです。というのも、ここの粘土質の土壌は一度濡れたが最後、泥滑りコンテストの会場かと思うほどよく滑るため、泥にまみれて立ち往生しても文句は言えません。

息づく歴史

カルガリーから車でわずか1時間半のこの公園の名前は、レッド・ディア川から130mほど隆起した平坦なメサに由来します。平原インディアンは3,000年もの間、高原の端へとバッファローを追い詰め、死に追いやってきました。それもすべては、この岩だらけの過酷な環境で、彼らが生き延びるために必要なものを賄うためでした。

カナディアン・バッドランドの北東端に位置するこの地域は、最近では、ティラノサウルスよりやや小型の近縁にあたるアルバートサウルスという新種の発見で有名になりました。19世紀末から20世紀初頭にかけてこの豊かな化石層を見つけたのは、それよりも前にティラノサウルスの化石を発掘したバーナム・ブラウン。ところが、彼のキャンプは90年以上もの間、見失われる運命にあったのです。世界的に有名な古生物学者であり、ロイヤル・ティレル古生物学博物館の共同創設者でもあるフィリップ・カリー博士は、ブラウンのキャンプを探し当てただけでなく、なんと今日一日私たちのガイドとして同行してくれることになりました。 

バーナム・ブラウンの失われたキャンプ探し

たった3枚の古ぼけた写真を手掛かりに、ブラウンのキャンプを見つける旅に出発したフィル一行。科学者チームを率いたフィル本人が語る当時の様子に、私たちは大いに盛り上がります。レッド・ディア川の水面を漂い、その後公園に足を踏み入れた彼らを待ち受けていたのは、気温42˚Cという灼熱地獄。今日の私たちと違って、運に恵まれたなかったようです。最終日には食料も底を尽き、チームのメンバーはフィルに最後の水を渡して引き返したのです。 

うだるような暑さによる極度の疲労に苦しみ、最後の力をふりしぼって上った斜面でつった脚をひきずりながらも、フィルはどうにかブラウンのキャンプ地に降り立つことができました。そして、この時の発見こそが、通説に反する独自の理論の基盤となっているのです。その理論とは、肉食恐竜は単独行動をする捕食者ではなく、群れで暮らし、群れで狩りをする社会的な生物であるというものです。

続いてカリーは、ドライ・アイランド・バッファロー・ジャンプ州立公園の209km下流から州立恐竜公園にかけて、地球上で最も多くの恐竜の化石が眠っていることに触れました。

人生で一度は体験したい瞬間

フィルの後に付いて、ワイルドフラワーで彩られた草原や低木の茂み、混交林を抜け、全行程およそ3kmのハイキングを楽しみます。

深い峡谷をよじ登っては下り、ぬかるんだ川床を這い進み、私たちはようやくブラウンのキャンプ地にたどり着きました。偉大なる先人、バーナム・ブラウンとフィリップ・カリーがかつて目にした風景を自分の目で眺めてみると、彼らが味わった高揚感を追体験できます。これぞまさに、人生で一度は体験したい瞬間ではないでしょうか。

 

主なアクティビティー
体験者