アルバータ州で、楽しく先住民文化を知る4つの方法

ゾーイ・ダンカン

Travel Alberta

Mar 17, 2019 - 4分

アルバータ州では川が高速道路であり、カヌーが陸の乗り物より優先される時代がありました。18世紀から19世紀、毛皮の運び屋たちはカヌーで旅をしました。ある目的のために、何世紀にもわたって先住民族が使ってきた交通手段を利用したのです。それは、当時フェルトの帽子がファッショントレンドだったヨーロッパに、ビーバーの皮をアルバータ州からヨーロッパに輸送するためでした。その交易はカナダの歴史上、重要な役割を果たしました(このため、ビーバーは国のシンボルとなっています)。毛皮捕獲に最適な場所を熟知していたアルバータ州の先住民族、そして、ヨーロッパと先住民族の文化の架け橋となったメティス族の人々がいなければ、この交易はなかったでしょう。 

メティス族は、先住民の女性と家庭を持った初期のヨーロッパ人にまで祖先を遡ることができる独特なグループです。毛皮貿易がアルバータ州北東部に拡大するにつれ、メティス族の多くは旅をしてきた川の近くに永住の地を設けました。さあ、その地域が歴史の一端を共有しようと待っています。

Smoky Lake

Metis Crossing

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"ビクトリア・トレイルでの毛皮運び屋体験 "

ノース・サスカチュワン川の毛皮の運び屋のように、カヌーで1分間に40回漕ぐことができるでしょうか?アルバータ州の歴史的な名所2ヶ所を旅する際には、カヌーでその2地点間を実際に漕いでみるチャンスがあります。

まずは、メティス・クロッシング。ここでは、1880年代頃のメティス族の文化を学べます。レッド・リバー・ジグを踊ったり、ビーバーの捕獲罠をしかけたり、罠猟師のテントを見学したり。バイソンの乾燥肉を味見した後は、民族衣装を着た解説者が見守る中、メティス族のサッシュに自分の編み目を追加してみましょう。

その後は、川へ。ハスキン・カヌーのガイドが引き継ぎます(もしかしたら、漕ぐのに協力した方がいいかもしれません)。川ではビーバー、少なくともその巣を探してください。さらにもしかすると、フランスの運び屋の歌を習えるかもしれません。 

さて、目的地はビクトリア・セトルメント。ここでカヌーから降ります。ヨーロッパ人とメティス族がどんなもののために働いていたか、何のそばに住んでいたか、1890年代にフォート・ビクトリアのハドソン・ベイ・カンパニーが何を取引きしていたかを知る旅です。ここでは、ガイドが待っています。19世紀のイートン百貨店のカタログから出てきたような、手作りのファッションにご注目ください。ガイドは、さまざまなことを解説してくれます。メティス族とヨーロッパ人の運び屋が、ひたいの周りに紐をくくりつけて重さ90ポンドの毛皮を運んだことも聞けるでしょう。それから、1864年築のクラークス・クオーターズと1906年築のメソジスト教会など、昔の姿を残す建物に案内してくれます。毛皮貿易会社が泳げない運び屋を雇いたがったというような、ちょっとした知識も学べます。川での商品破損につながるリスクを負いたがらなかったのです。また、約40kgの包みを一度に5個運ぶことができた運び屋が2人だけいた、という話も聞けるかもしれません。

Smoky Lake

Smoky Lake

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メティス・クロッシング

メティス・クロッシングは、メティス族の人々が1880年代に定住した、歴史ある川の敷地に建設されています。川辺の狭い敷地は各戸が川へ出られるように設計され、庭と家、いくらかの放牧地と農地、そして薪や林産物用の森林地帯がありました。 

ビクトリア・トレイルの毛皮運び屋体験の予約の他にも、メティス・クロッシングを体験する方法はいろいろあります。元は1885年築で、改装がほどこされた家に立ち寄って見学したり、地元で採れた素材を使ったお茶を試飲したり、機織り体験に挑戦したり。また、かつて住んでいた人々の物語に耳を傾けたりといった経験もできます。川のそばの毛皮猟師のテントで、一晩か二晩過ごしてみるのもおすすめです。毛皮猟師が使っていた移動式住居を再現したもので、快適なベッドが完備されています。

Smoky Lake

Lac La Biche Canadian Native Friendship Centre

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文化的なコンフォート・キャンプ

島めぐりはいかがですか?サー・ウィンストン・チャーチル州立公園は、キャンプができる島です。 このキャンプ場には快適なティピー(先住民の移動式住居)が用意されており、木製の床、本物のベッドを完備し、近くにプライベートキッチンとバスルームを備えています。お望みであれば、かの毛皮交易時代の感覚に浸るために、ベッド用に有名なハドソン湾会社のブランケットを借りることもできます。コンフォート・キャンプのティピー(先住民の移動式住居)は、アルバータ・パークスラック・ラ・ビシュ・カナダ先住民友好センターとのパートナーシップにより建設されました。 

友好センターの協力により、州立公園の円形劇場では、ビーズジュエリーなどの工芸教室、ストーリーテリング、メティス・ジグのダンスレッスン、薬用植物の紹介などの定期的な文化プログラムが楽しめます。さらに、直火でバノックパン(伝統的な丸いパン)を焼く方法も学べます。バノックは、スコットランドのレシピを先住民が取り入れたもので、ベーキングソーダで作る小型の丸パンです。こういった文化プログラムの一部は、友好センターを通して予約することもできます。

Smoky Lake

Buckingham House & Fort George Interpretive Centre

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フォート・ジョージとバッキンガム・ハウス

GPSにFort George and Buckingham House(フォート・ジョージとバッキンガム・ハウス)と入力して、1792年に6ヶ月間開かれていた競合する交易所、ハドソン・ベイ・カンパニーとノース・ウエスト・カンパニーが実際にあった場所に行ってみましょう。 

博物館自体には再現された工芸品が満載で、交易所と毛皮交易が一般にクリー族と他の地元先住民族の人々に与えた影響が解説されています。オーディオやビジュアルを使った説明もあります。動物の皮、調理器具、ブランケット、着火装置など、2つの会社がこの地域の先住民族と取引きした物をご覧ください。ドライブ旅行の途中なら、自然に囲まれた案内標識付きトレイルにも足を伸ばしてみてください。樺の木が茂る森を1kmほど歩くと、交易所があった場所に行き着きます。